たくさんある美容法の中で、何もしない「肌断食」という方法があります。
肌断食はメイクや基礎化粧品を使った保湿ケアをやめることで、肌を休めて肌本来の力を取り戻すというものですが、このサイトではほうれい線対策としては保湿ケアも重要であるとお伝えしているので、一見矛盾しているようにも思えます。
賛否両論あり、実際に効果を実感できたという声もある肌断食ですが、果たしてほうれい線を改善してくれる効果もあるのでしょうか?
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肌断食の効果とは?
肌断食とは、化粧品を使わないことで肌をリセットするという方法で、私たちがよかれと思って使っている化粧品に含まれる界面活性剤・防腐剤やメイクが肌に負担となっていて、これをストップすることで肌へのストレスを減らすという考え方です。
肌断食の定義としては色々ありますが、基本的に
- ノーメイクで過ごす
- クレンジングをしない、もしくは肌に負担の少ないクレンジングを使う
- 洗顔は水・ぬるま湯洗顔、もしくは無添加石鹸で行う
- 乾燥が気になる場合は白色ワセリンを使う
- 日焼け止めを一切しない
といったことを行います。
その結果、肌本来の保湿力が上がり、必要な水分量をキープすることができ、
- ニキビなどの肌荒れ
- 肌の乾燥
- オイリー肌
- 毛穴の開きや詰まりなどの毛穴トラブル
といった肌のトラブルを改善できる可能性があるのです。
肌断食でほうれい線は改善できる?
ではこの肌断食はほうれい線にも効果があるのでしょうか?
実際にインターネット上では肌断食をすることによってほうれい線が薄くなったといった口コミを見つけることもできます。たしかに肌の乾燥やターンオーバーの乱れによってできる浅いしわを改善してくれる可能性はありますが、ほうれい線はそこまで単純ではありません。
というのも、ほうれい線が深くなってしまう原因は乾燥だけでなく、加齢によって肌のコラーゲンが減少してたるみが生じてしまうことや表情筋が衰えてしまうことが主な原因として考えられます。
なので、肌断食だけでほうれい線を改善するのは現実的には難しいでしょう。
むしろ肌断食に失敗して、乾燥が悪化してしまうことで肌の老化を早めてしまうということも考えられます。
化粧品による肌への負担が気になるという場合は、マイルドなクレンジングを使ったり、肌に負担になる成分を含まない化粧品を使うのがいいでしょう。
それでも肌断食を行うには
ただ、肌断食をして肌の調子が良くなってきたらそれはそれで嬉しい効果ですよね。
肌質にも色々あるため、肌断食が向いている人とそうでない人がいます。もし肌断食を試してみて肌の調子が良くなっていくようであればそれは行う価値があるということです。
肌断食をやってみたいという場合は、まずは
- 週末だけ
- 夜だけ
- クレンジングだけをやめてみる
といった簡単なプチ肌断食から始めてみて自分の肌を毎日観察してみることが大切です。
ただし、肌断食のデメリットとして
- 好転反応として肌が荒れてしまうことがある
- 即効性はなく時間がかかる
- 紫外線によるダメージを受けやすくなる
といったリスクもあるため、ほうれい線を悪化させてしまう可能性も否定できません。行う場合は正しい方法で行い、同時にバランスのいい食事や規則正しい生活習慣も忘れないようにしましょう。
ほうれい線を改善するには
肌断食で肌のトラブルが改善されるならそれでいいのですが、ほうれい線やたるみという悩みに特化した場合はやはりスキンケアを行うことをおすすめします。
さらに、表情筋を衰えさせないためのトレーニングも効果的です。
表情筋を鍛える
ほうれい線は肌だけでなく、頬の肉を支えている筋肉とも深い関係があります。普段あまり表情筋を使っていない、年齢を重ねるにつれて表情筋が衰えてきた、という場合はグッズを使ったり、表情筋の体操をしたりして表情筋をトレーニングしていきましょう。
コラーゲンを増やすためのスキンケア
そして、次にほうれい線改善のために必要なことが肌のコラーゲン量を増やすことです。
肌のコラーゲンを増やすためにはもちろん食事も大切ですが、ビタミンCなどのコラーゲンを増やして肌のハリや弾力を回復するための成分が配合された化粧品を使うことが重要です。
まとめ
肌断食は使い方によっては、ニキビ・吹き出物の改善や乾燥肌・脂性肌の改善などに有効な場合もあります。これらの悩みを改善したい場合は、自分の肌の調子をチェックしながら行っていくといいでしょう。
ただ、ほうれい線やたるみを肌断食だけで消すというのはなかなか厳しいです。ほうれい線を薄くするためには肌のたるみを改善するためのスキンケアや顔の筋肉の衰えを防ぐための表情筋トレーニングを行っていくことが大切です。