最近注目されているFGFやEGFというものをご存知でしょうか?保湿のために化粧品に含まれているセラミドやヒアルロン酸は有名ですが、FGFやEGFはまだあまり知られていません。また、FGFは化粧品だけでなく、美容外科クリニックで注射としてもよく使われています。今回はこのFGFやEGFのほうれい線への効果をご説明していきます。
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FGF・EGFとは?
まずはFGFとEGFについて簡単に説明していきます。
FGF
FGF(Fibroblast Growth Factor)とは線維芽細胞増殖因子のことで、肌の奥の真皮の部分のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などをつくるための線維芽細胞にシグナルを送ることで、肌のハリや弾力を回復させる効果があります。
EGF
EGF(Epidermal Growth Factor)は上皮成長因子と言われ、逆に肌の表面の細胞に働きかけることで肌のターンオーバーを促す効果があります。
ほうれい線を改善するにはコラーゲンを増やす必要があり、年齢とともに周期が遅れてくるターンオーバーを促すことで肌の老化を遅らせることができるので、これらのFGF・EGFがほうれい線改善などのアンチエイジングの効果があるとされています。
注射として使われるFGF
ほうれい線や深いシワを消すために、美容クリニックではヒアルロン酸注射がよく使われますが、最近ではFGF注入もよく使われています。なぜEGFではなく、FGFかというと、FGFを使ったほうが、線維芽細胞の増殖数が圧倒的に多くなるためです。
FGFを使うことによるメリットはいくつかあります。
- ヒアルロン酸注射だと効果がすぐに切れてしまいますが、FGF注入は比較的持続時間が長いとされています。
- 治療時間が短い。
- 化粧品で塗るよりもより浸透させることができる。
- アレルギーのリスクが少ない。
- 手術する必要がない。
などがあります。逆にFGF注入には賛否両論あり、デメリットも知っておく必要があります。
- 失敗例がある。
- 即効性がない。効果が現れるまで数週間かかることがあります。
- FGF注入によって一時的に肌のハリが回復するだけで根本的に改善されているとは言えないという意見もあります。
値段は部位や状態、クリニックによって幅はありますが、一箇所で6万~十数万が相場のようです。成功すれば費用対効果はいいかもしれませんが、失敗例があるというのが気になります。
もちろんクリニックのホームページでは成功例しか載っていませんが、失敗すると注入した部分が不自然に盛り上がってしまったり、しこりになってしまうという例もあります。
ネット上の失敗した口コミを見ていると、かなり悲惨な状態で、個人的にやろうという気にはなりませんでした。後悔してしまわないように、やる場合は、評判がよく、信頼のある医師に行ってもらうことが大切です。
FGF・EGFを化粧品として使う場合
最近ではFGF・EGFが配合された化粧品もたくさん出てきていますが、実は化粧品として肌に塗った場合にほうれい線に効果があったりといったアンチエイジングに対するデータはまだ多くなく、理論的にその効果はまだ不明瞭な部分があるのです。
ただ、使用したことで実際に肌にハリが出た、ほうれい線が薄くなったという経験、口コミによってFGF・EGF化粧品が注目されているというのが現状です。
EGF・FGF化粧品を選ぶポイント
EGF・FGF配合の化粧品を選ぶときは、冒頭でも書いたように、EGFはターンオーバーを促してくれ、FGFはコラーゲンなどを増やしてくれます。
なので、ほうれい線対策などのエイジングケアとしては、できるだけFGFもEGFも両方含まれているものがベターで、この2つの相乗効果も期待できます。
ほうれい線ケアのためのFGF・EGF化粧品
EGF化粧品のデメリットとしては、敏感肌やアトピー肌の人が使うと、刺激となり、かゆみや肌荒れなど肌のトラブルを起こしてしまうケースもあるという点です。
そこで、EGFに似た働きがあるEGF様の成分を使っている化粧品もあります。その化粧品がビーグレンです。ビーグレンはリニューアルされてからEGF様の成分を使っており、FGFはそのまま使われています。
ビーグレンは値段的にはお高めですが、リピート率もかなりいい化粧品なので、FGF注入が怖いという場合でも、まずはこういった化粧品を使ってほうれい線をケアしていくのもいいでしょう。
まとめ
以上がFGF・EGFのほうれい線への効果となります。美容クリニックでのFGF注入は手術をしなくてもほうれい線を目立たなくすることができますが、そのデメリットについても知っておく必要があります。
そして、化粧品として使う場合は、ビーグレンなどのように、FGF・EGFの両方を含んでいるものを選ぶのがポイントです。